世界大会四十九日

あーあ




というわけで今回は世界大会オールスターフォーマットで優勝する予定だったリルのレシピを自慢していくことにします。


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レシピの文字起こしは面倒だったので通信制限の人はごめんなさい。

このデッキの主な動きはカードの効果を読めばおおよそが理解できると思うので3行で説明すると、

先に4乗って

《ゆきめ》とオーネストで相手の応答を固定して

耐性つけてたくさん殴る


です。簡単。要はこんな感じ

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にすれば12点、《トウタク》がどっか行っても8点入り相手は4に乗ることなく死亡します。

オーネストによるアーツ制限、ゆきめによるキー無効、リルによる根性付与、《ジャンヌ》自身のアーツ耐性だけで相手は抵抗する術もなく死を受け入れるしかないのです。


というわけにはいきません。ウィクロスというカードゲームはかの中国に匹敵する長さの歴史があり、その中にはサーバント Z、四面楚歌、台風ヘルボ蔓延るお世辞にも「良かった」と言えない暗黒の時代がありました。「アーツの攻防」で勝つ、といった当たり前の道理が否定され、理不尽で理不尽を斬らねば生き残ることができなかった当時の環境はまさに地の獄としか形容できませんでした。程なくしてこの地獄は繭の部屋によって正されました。そして、この悲劇を二度と起こさぬよう、あらゆる理不尽に対する対抗手段となる防御手段が定期的に配備されるようになり、「惡」は制御されることとなりました。

リルとてこの制御の例外ではなく、例えば上の画像のような盤面は

《炎のタマ》

《アンチ・アビリティ》

《クリティカル・ショット》

《ぶりっつ あーや!》

《ハイマット・レイ》

《幻怪姫 サトリーナ》

《ビカム・ユー》による先乗り

などで対策されてしまいます。現環境で勝ち抜くためにはこれらの姑息な防御を乗り越える必要があるため、リルでは見慣れないカードを何枚も採用する必要がありました。それでは、上記のカードに対する立ち回りを大まかに説明します。

《炎のタマ》

ショットターンにアーツを使わないことで撃たせない、オーネストで他のアーツを宣言されたターンに殺す(《ぶりっつあーや》を構えている時に稀に発生)、撃たせて次のターン殺す、の3パターンあります。特に対ユヅキが特殊で、《炎のタマ》で耐えられた後に《ビカムユー》でレベル5に乗られるとあと2ターン耐える必要ができてしまいます。そのため、オーネストで《炎のタマ》を宣言させた後、チアゾーン の《カルルナ》を《蟹キー》で《リンゼ》にします。次のターンに《ビカムユー》を使用させないことで、レベル5の出現時の不敗効果が付かない内に勝ちましょう。


《アンチ・アビリティ》

全面開け、もしくはアサシンを適宜付与した《ジャンヌ》・《オダノブ》・《トウタク》の盤面を作れば6点取れるので変なLBが出ないことを祈りつつ殴ります。オーネストのお陰で《アンチ・アビリティ》以外のアーツが使えないところがポイントです。また、相手が青を基調としていないデッキであれば、《シルシュ》で青エナを引っこ抜くという抜け道もあります。


《クリティカル・ショット》

オーネストで《クリショ》を宣言された際はチアゾーンを《詩子》にすることで《クリショ》での回復が出来なくなります。先に前のターンで使われていた場合は《ゆきめ》で《レイラ・クレジット》を無効にしてから《ナフシュ》で埋められたカードを入れ替えます。野生の《トオン》が出て耐えられてしまった場合は下敷きを3枚以上携えた《オダノブ》にアサシンを付与して毎ターン3点取り、エルドラ側が息切れするまで耐えます。《オダノブ》の横は《ジャンヌ》である必要はないので《ザロウ》を置いて相手のアタックフェイズ中にザロウマシンガンで防御するとライフクロスやアーツを温存できることがあります。


《ぶりっつあーや!》《ハイマット・レイ》

2体いる《ジャンヌ》の片方を下敷きを剥がす、ないしは能力を消してもう片方をダウンさせることで《ジャンヌ》のアタック時能力が誘発しなくなることが問題となります。そこで、チアゾーンを《エラキス》にすると、エクシードの枚数の関係で片方の《ジャンヌ》だけ能力が使えるようになり、問題なく点数を取れるようになります。

ただし、《ぶりっつ》+《エラキス》への除去アーツ(創世の《ブリーディング・フォース》、《メンダコギロチン》など)はかわせません。その場合は序盤の点取が要となります。


《幻怪姫 サトリーナ》

ドーナ戦では《サトリーナ》+《ハイマットレイ》が大きな壁となります。チアゾーン の《エラキス》の能力を消されてしまうからです。メインフェイズのうちに《アトラン》で手札をリセットさせて《サトリーナ》を引かれないよう祈り、もし引かれてしまった場合は開き直って4や5に乗せて戦うという戦い方になります。《ドーナ FIFTH》の効果は非常に強力ですが、《アトラン》や《蟹キー》の破棄時効果で妨害することが可能です。諦めずに戦いましょう。


おそらく他にも書くべきことがたくさんあるはずなのですが飽きたので一旦この辺にします。「対〜はどうすんの???」みたいないちゃもんがあったら@tuningwareにお願いします。すぐ追記します。